【仮想通貨】xBTCとは – 概要と投資戦略について

2020/09/25にxBTCコインがMooniswapとUniswapに上場しました。本コラムではxBTCがどのようなプロジェクトなのかについて解説します。

xBTCとは

概要

xBTCとは、Social Capitalにより、開発された仮想通貨で、BTCのドミナンス対する総合的なヘッジや、アルトコインに対するインデックス(SP500のような)を提供することを目的とした仮想通貨です。

・xBTC公式ページ
https://xbtc.fi/

上記を実現するための、仕組みがユニークなものとなっています。AMPLのようなリベースのメカニズム備えており、それによりビットコインのドミナンスに応じて、保有枚数が変化するのが最大の特徴です。

xBTCの価格がビットコインのドミナンス(例えば60%と仮定)を、上回るとき(xBTC>0.6USD)、xBTCの保有枚数が自動的に増え、xBTCの価格がビットコインドミナンスを下回るとき(xBTC<0.6USD)、保有枚数が自動的に減ります。

ビットコインのドミナンスに合わせて、Wallet内のxBTC枚数や総供給量が上下させることで、ビットコインに対するヘッジや、アルトコインに対してのIndexの役割を実現するように設計されています。

開発された背景

課題

一般的な問題として、仮想通貨業界では、様々なTokenやコインが日々リリースされ、複雑さが増しています。

また仮想通貨を買うためには、どのようなコインか、どこの取引所に扱っているのかを調査する必要があり、購入するハードルは高く、購入後も保持している様々な仮想通貨の価格を監視したり、管理するのは大変です。

また、個々の仮想通貨は価格的な意味で、非常に不安定で大きな値動きをし、投資リスクが高い資産といえます。
*Finderの調査によると、仮想通貨を保有する47.9%がデジタル資産が複雑すぎる、理解するのは難しいと考えており、23%が投資リスクが高すぎると考えているようです。

解決策


xBTCでは上記の課題を解決するために開発された仮想通貨で、他の通貨は買わなくてもxBTCを購入することで、間接的に様々なアルトコインのPortfolioを組んだ状態となるように設計されています。

特徴

ビットコインのドミナンスに応じたリベース

概要

xBTCは、ビットコインのドミナンスに応じて、毎日供給量が調整されます。

一般的な仮想通貨の多くは、供給量が固定されており、需給により価格が上下していましたが、xBTCでは、需要が高まった場合は供給量を増やして対応し、需要が低くなった場合は、供給量を減らして対応するというような仕組みをとっています。

総供給量が増える際、xBTCを所有する投資家のWallet内でも、xBTCの枚数の増減が発生するという調整(リベース)が最大の特徴です。日本時間の毎朝9時に、xBTCを所有しているウォレットでxBTCの枚数が増減します。

具体的には、xBTCの価格がビットコインのドミナンス(例えば60%と仮定)を、上回るとき(xBTC>0.6USD)、xBTCの保有枚数が自動的に増え(ポジティブリベース)、xBTCの価格がビットコインドミナンスを下回るとき(xBTC<0.6USD)、保有枚数が自動的に減ります(ネガティブリベース)。

‘A simplified way of explaining $XBTC rebase If btc dominace is 60% then we take .60 as the value to compare the xbtc price If xbtc > btc dominace then the rebase is positive XBTC is at 1.6 and $BTC dominance is at .60 So 1.6 > .6 is a positive rebase. First rebase is today!’

https://twitter.com/JeffKirdeikis/status/1309604539952111616 

ネガティブリベースは最大で10%に制限されていますが、ポジティブリベースは上限はないというのもポイントです。

リベースに用いられる計算式

リベースに用いられる計算式について解説します。

Pure Supply Change (PSC) = Total Supply x (market spot price – target price)/target price
*Target Priceはビットコインドミナンスと同義

上記の式で、PSCは市場価格に対して、どれだけの供給を変更する必要があるか示しています。
上記をそのまま適用し供給量を上下させた場合、xBTCの暴騰により、一晩で供給量が2,3倍になるケースなどがでてきて、無理がでてきてしまします。

Modified Supply Change = PSC / rebase dampener

そのためPSCをrebase dampenerという定数で割ったModified Supply Changeが適用されます。
rebase dampenerを導入することで、上記の暴騰のケースに対して、市場が対応する時間に猶予が生まれます。
White paperによると、rebase dampenerは最初は10で運用するとのことです。

9/26の初めてのリベース

ちなみに9/26の初めてのリベースでは、Positiveリベースとなり、各人のWallet内で保有枚数が25%増加しました。
->152枚が192枚に増加!

このように購入した枚数がリベースにより、増減するので、損益分岐点が、変わります。
*現状はPositiveリベースであるため、損益分岐点は購入時よりも低くなっている。

そのためPositiveリベースの状態が続く限りは、長く持てば持つほど、枚数が増加し、損益分岐点が低くなるため、先行者有利な仮想通貨であると言えます。
悪い言い方をすれば、上記仕組みは、若干ねずみ講的な考え方でもあると思うので、興味があれば少額つっこんでみてください。
->誰からも煽られず、売られてBitcoin Dominanceの価格を割ると結構厳しくなりそうです…!

ビットコインのヘッジポジション≒その他アルトコインインデックス

xBTCでは、Bitcoinに対して、純粋な価格のヘッジではなく、ドミナンスの比率に対するヘッジポジションを提供します。

前述のとおり、xBTCではTarget PriceをBitcoin Dominanceとして、供給量を調整します。
xBTCは、Bitcoinドミナンスが下がる(=アルトコインの比率が高まる)と、xBTCの供給量(≒各個人のxBTCの枚数)が上がるように調整され(=それにより理論的には価格は下がるはず)、Bitcoinのドミナンスが上がる(=アルトコインの比率が下がる)と、供給量(≒各個人のxBTCの枚数)が下がるように調整される(=それにより理論的には価格は上がるはず)ような仕様となっています。

そのため、xBTCは”Bitcoinに対してのヘッジのような役割”≒”Bitcoin以外の全ての仮想通貨に対するポジション”になるといえます。

取引所

xBTCは、下記の取引所で入手可能です。

CEX

・MXC
MXCはシンガポールの仮想通貨取引所です。
https://www.mxc.com/trade/easy#XBTC_USDT

*2020/09/26に上場したばかりであるため、xBTCの板はほとんどない。リベースをMXC側がどう管理しているかは不明

DEX

MetamaskなどのEtherium Walletを使用し、DEX系の取引所を利用する形となります。

Contract Address:0xECbF566944250ddE88322581024E611419715f7A

・(PREFERRED!) MooniSwap:
https://mooniswap.exchange/#/swap?r=0x4Ae2643Aa5351184734c1d044911D22538576ed6

・UniSwap
https://app.uniswap.org/#/swap?outputCurrency=0xECbF566944250ddE88322581024E611419715f7A

■参考

https://t.me/xBTCAnn/27

現状の歩みとRoadmap

現在までの動き

Presale(日付不明)

・Presaleでは、1xBTCは80~95.2centで販売されていたようです。

xBTC Public Launch will be in three rounds (round 1 was a private partnership round):
Round 2 – 20,000 USDT per person cap (31.58% of total presale) – 80.75 cents per xBTC
Round 3 – 10,000 USDT per person cap (31.58%) – 90 cents per xBTC
Round 4 – Public Whitelist Sale (17.86%) – 95.2 cents per xBTC
Launch price: $1 per xBTC

Public Launch

2020/09/25にxBTCコインがMooniswapとUniswapに上場しました

Roadmap

・主なRoadmapに関して紹介します。

#Q4 2020
・CoinMarcketCapとCoinGeckoに掲載
・各種パートナーシップを強化
・Staking
・2000Holderを目指す

#2021
・取引所への上場(Top 10, Top 5のCEX)
・6000Holderを目指す
・CMCでTop200を目指す
・各種パートナーシップとマーケティングの強化

#下記がRoadmapの詳細です。

https://xbtc.fi/whitepaper.pdf

投資戦略

めじぇめじぇ君が考えた投資戦略をいくつか共有します。

①(中期)しばらくHOLD
xBTCのTwitterのFollowerは1000程度で、海外勢にも煽られておらず、またCoingeckoやCMCに乗っていないことから、xBTCは認知度の低い仮想通貨となっています。価格が60cent以上の場合は、Rebate目的で、様子見も兼ねてしばらく握ってみるのがよいかとおもいます。AMPLと同様に先行者が得をする仮想通貨であることは間違いがないので、うまく行ったときのリターンはかなり大きなものになるかと思います。

*ただし、xBTCが誰からも煽られずこのまま死んでいくことも考えられるので、投資額は低めが良いかと思います。

②(短期)リベースの直前 or 直後で売る

リベースは毎朝9時に行われます。
2020/09/26に初めてのリベースが行われましたが、リベートの行われる6時間前頃からチャートは上昇し($1.6->$2.1)、Rebate直後から急下降($2.1->$1.4)をするといった特徴が見られます。仮想通貨がHardforkをしたときのような値動きを激しくした感じのイメージです。

https://chartex.pro/?symbol=UNISWAP:XBTC  

そのため、数時間前に購入し、リベースの直前で売るというのが安全かつそれなりのリターンを見込める戦略かと思っています。

もう一つは、リベース直後に売るパターンです。その場合はリベースによって、xBTCの枚数が増えることになりますが、直後は他の投資家も売ろうとすると思うので、流動性の観点では少しリスクがある戦略となるかと思っています。(UniswapやMooniswapでなかなか注文とおらないかも)

参考リンク

・xBTC公式Twitter
https://twitter.com/XBTC_Official

・xBTC WHITEPAPER V1.0
https://xbtc.fi/whitepaper.pdf

・xBTC Pitch Deck Public
https://docs.google.com/presentation/d/101uoPk18gdIHl3xEl_3qCVP1_bn_g90c-qkrW0RJdTo/edit#slide=id.p

・Using Artificial Intelligence To Tame The Most Volatile Asset Class In History
https://www.forbes.com/sites/anniebrown/2020/09/25/using-artificial-intelligence-to-tame-the-most-volatile-asset-class-in-history/#5fc0f0087327

・Ampleforth(AMPL)の仕組み ~資産増加メカニズム~(Gukoさん)
https://spotlight.soy/detail?article_id=ppjnmv55c

まとめ

xBTCは、ビットコインドミナンスを元に供給量(各Walletの枚数)増減が発生する仮想通貨です。Bitcoinに対してのヘッジや、アルトコインに対してのIndexのような役割を果たす仮想通貨です。まだまだ知名度が低い状態ですが、AMPLのように先行者優位で爆発力をひめた仮想通貨となっています。xBTCの仕組みを理解して、投資活動に役立てていただければ幸いです!